道北で「安くて静かなキャンプ場ないかな」と探しているソロキャンパーの方へ。
今回は剣淵町にある絵本の里家族旅行村キャンプ場に、7月のデイキャンで行ってきました。結論から言うと、デイキャン300円・完全貸切・桜岡湖の絶景という破格の条件が揃った場所。ただしトイレとアブだけは覚悟が必要です。
15年ソロキャンプを続けてきた目線で、行く前に知っておきたいことをまとめます。
① 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 絵本の里家族旅行村 キャンプ場 |
| 住所 | 〒098-0341 北海道上川郡剣淵町東町5173番地(桜岡公園内) |
| 受付・精算 | 剣淵温泉レークサイド桜岡フロント TEL:0165-34-3100 |
| オープン期間 | 5月上旬〜10月31日 |
| チェックイン/アウト | 13:00/11:00 |
| アーリーチェックイン | 11:00〜13:00(事前予約可) |
| デイキャンプ | 11:00〜17:00 |
| 予約 | フリーサイトは当日受付/カーサイトは事前申込が必要 |
| 料金 | フリーテントサイト(1〜2人用)1泊600円・デイキャン300円 ほか |
| 売店 | キャンプ場内になし(温泉施設内にも売店なし) |
| サイトタイプ | フリーサイトA〜D/カーサイトA〜F(全19区画) |
| 車乗り入れ | カーサイトのみ可(フリーサイトは近くの駐車場を利用) |
| ペット | 同伴可・ドッグランあり |
| その他 | 管理棟付近でフリーWi-Fi利用可 |
受付は温泉フロント|令和6年から変更になっています
ここ、古い情報を載せたままのサイトが多いので注意です。
令和6年から受付は剣淵温泉レークサイド桜岡のフロントに一本化されました。キャンプ場の管理棟に行っても受付はできません。
流れはシンプルで、フロント脇に置いてある用紙に必要事項を書いて、そのままフロントに提出するだけ。特に説明を求められることもなく、あっさり終わりました。
料金は「人数」ではなく「テント1張」単位
これが一番大事なポイント。
ネット上には「フリーサイト1人600円」と書いてある情報も見かけますが、実際は人数課金ではなくテント1張あたりの料金です。公式の料金表を見てもらうのが早いと思います。
| 区分 | 1泊 | デイキャンプ | アーリーチェックイン |
|---|---|---|---|
| カーサイトA(4区画・120㎡・設備なし) | 2,500円 | 1,250円 | 400円 |
| カーサイトB(5区画・120㎡・電源+汚水管) | 3,500円 | 1,750円 | 600円 |
| カーサイトC(5区画・120㎡・流し台付き) | 3,000円 | 1,500円 | 500円 |
| カーサイトD(1区画・400㎡・電源) | 5,000円 | 2,500円 | 800円 |
| カーサイトE(2区画・400㎡・電源) | 4,500円 | 2,250円 | 800円 |
| カーサイトF(2区画・350㎡・電源) | 3,500円 | 1,750円 | 600円 |
| フリーテントサイト(1〜2人用テント) | 600円 | 300円 | 100円 |
| フリーテントサイト(3人以上用テント) | 1,200円 | 600円 | 200円 |
| 車中泊(1台) | 600円 | ― | 100円 |
※サイト料金内でタープ・スクリーンは1張まで。追加は1張500円(デイキャンプは1張250円)
今回自分が払ったのはデイキャン300円ぴったり。この値段で湖の見える場所を半日使えるなら、道北のデイキャンスポットとしてはかなり優秀だと思います。
なおデイキャンプは11:00〜17:00。撤収時間から逆算して動きましょう。
② キャンプ場の雰囲気
到着は7月20日のお昼12時頃。天気は晴れ、気温はしっかり高い夏日でした。
場内に入って驚いたのは、他に誰もいなかったこと。夏休みシーズンは家族連れで賑わうと聞いていたので身構えていたのですが、この日は完全な貸切状態でした。
街中から離れているので、聞こえてくるのは風と鳥の声くらい。のどかな音しかない、というのが一番しっくりくる表現かもしれません。
そして桜岡湖が本当に綺麗。大きくて、湖畔まわりもスッキリ整備されていて、余計なものが視界に入ってきません。曇り空が水面に映り込む時間帯は、しばらく手が止まるレベルでした。
サイトは三方を木々に囲まれているので、時間帯によって日陰が動きます。夏場はこれが地味にありがたいポイント。
内向型でソロキャンプを楽しみたい方にとって、この「人の気配がない」感じは相当に贅沢な環境です。
③ 独断と偏見の評価
総合評価 平均3.7 / 5.0
レーダーチャートを見てもらうと分かる通り、ロケーションと静かさは満点、トイレで大きく削れているという極端な凸凹。この凸凹こそがこのキャンプ場の性格そのものです。詳しくは次の施設紹介で解説します。
④ 施設紹介
サイト|Bを選んだけど、次はB以外にする
今回使ったのはフリーサイトB。理由は単純で、トイレが近かったからです。
Bはすぐそばの駐車場から車を寄せられるので、荷物運びで苦労することはありませんでした。ソロで荷物を減らしたくない人には正直ありがたい配置です。
ただ次に行くならB以外を選びます。理由は景色。この公園、高台に上がるほど桜岡湖の見え方が段違いに良くなるので、せっかく来るなら眺めを取りにいきたいところ。
一方でフリーサイトA・C・Dは車の乗り入れができないうえに傾斜があります。ここが悩みどころで、「絶景を取るか、搬入のラクさを取るか」という選択を強いられる設計になっています。重いギアを積んでいく人は、事前に覚悟を決めておいた方がいいです。
地面|草地なのに硬い。鋳鉄ペグでも刺さりきらない
これは行ってみないと分からない部分。
見た目はきれいな草地なのですが、地面がかなり硬いです。DODの鋳鉄ペグを使っても最後まで刺さりきらず、抜くときもそこそこ力が必要でした。
アルミやプラペグだと確実に苦戦するので、鍛造・鋳鉄クラスのペグは必須と思っておいてください。
なお水はけは良好。向かう途中は雨が降っていたのに、現地の地面はまったく問題ありませんでした。
トイレ|正直、人を選びます
このキャンプ場の最大の弱点がここ。
フリーサイトB側のトイレは昔ながらの公園トイレで、男女が吹き抜けでつながっている構造。しかも正面にドアがありません。つまり虫が入り放題です。
清掃自体はできる限りされていて、汚いというわけではありません。ただ入口に立った時点で入るのを躊躇するレベル。和式で、洗面台も年季が入っています。
正直なところ、女性はほぼ無理だと思います。ソロの女性キャンパーにこのキャンプ場を勧めるなら、この一点は必ず伝えておきたいところ。
回避策|温泉のトイレを使う
自分は結局、レークサイド桜岡のトイレを使っていました。
サイトからは歩いて片道3分ほど。車ならすぐです。温泉施設のトイレなので当然きれいで、ここを使う前提で計画を立てれば問題は回避できます。
「トイレは温泉」と割り切れる人なら、このキャンプ場の弱点はほぼ消えます。逆にサイトから離れられない事情がある人には厳しい環境。ここが判断の分かれ目です。
炊事場|屋根付き8口、フリーサイトBの中にある
フリーサイトB内に炊事場があり、歩いて1分もかかりません。
屋根付きで水道は8口ほど。よくある公共キャンプ場の炊事場という感じで、設備としては何の不満もありませんでした。広くて使いやすいです。
ただしお湯は出ません。夏場なら気になりませんが、9月10月の道北で洗い物をすると考えると、そこそこ堪えると思います。
なお、オートサイト側には別に簡易流し台が設置されています(こちらもお湯なし)。フリーサイト利用なら基本的にB内の炊事場を使うことになります。
ゴミ|分別ステーションあり(生ゴミは有料)
ゴミステーションはレークサイド桜岡の駐車場、キャンプ場寄りの角にあります。フリーサイト側のトイレ棟にも案内の貼り紙が出ていました。
分別は生ごみ・ビン・ペットボトル・缶・可燃ごみ。生ゴミは有料なので、受付時に確認しておくのが確実です。持ち帰り必須ではないのは道内のキャンプ場としては助かるポイント。
炊事場の脇には木炭灰の捨て場もあります。完全に消火してから捨てるルールなので、火消し壺があると安心です。
虫|アブとハエが半端ない
7月に行くならこれが最大の注意点かもしれません。
アブとハエの量が半端ないです。周りに他のキャンパーがいなかったので全部こっちに来ていた可能性はありますが、それにしても多い。森と水場が近い立地なので、構造的に避けられないと思います。
意外だったのは蚊で、こちらはほとんど見かけず、刺されたのも1か所だけでした。
自分は特に何も対策せずに行ってしまったので、正直しんどい時間帯がありました。スクリーンテントがあれば圧倒的に強いというのが実感。7〜8月に行くなら、虫よけ・蚊取り線香・スクリーン系は真剣に検討してください。
電波|問題なし
スマホの電波はまったく問題ありませんでした。管理棟付近ではフリーWi-Fiも使えるとのことです。
管理棟|今回は未確認
管理棟は今回中を見ることができませんでした。設備としてはトイレ・洗面所・コインランドリー・自動販売機・公衆電話・多目的トイレ・ベビーシートがあるとのことですが、実際に稼働しているかは未確認です。
売店の有無もここに関わってくるので、確実を期すなら次の項目を読んでおいてください。
⑤ 周辺施設
買い出し|これを失敗すると詰みます
このキャンプ場、売店がありません。
キャンプ場内はもちろん、受付をする温泉施設にも売店はなし。管理棟は未確認なので、「現地では何も買えない」前提で行くのが安全です。
しかも周辺にコンビニやスーパーもありません。買い出しは向かう方向によって場所を変えることになります。
- 旭川方面から向かう場合 → 和寒町のラルズ
- 稚内・名寄方面から向かう場合 → 士別市の西條またはBIG
食材・飲み物・調味料・炭まで、すべてここで揃えてから向かってください。忘れ物に気づいてから買いに戻ると、往復でそれなりの時間が飛びます。
温泉|剣淵温泉レークサイド桜岡(徒歩3分)
受付をするレークサイド桜岡が、そのまま日帰り温泉として使えます。
サイトからは徒歩3分ほど。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 大人600円・子供300円 |
| 営業時間 | 10:00〜21:00(最終受付20:00) |
| 金曜のみ | 17:00〜21:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 電話 | 0165-34-3100 |
| 設備 | 大浴場・サウナ・レストラン「湖水桜」 |
今回は自分が入っていないので使用感は書けませんが、キャンプ場から
歩いて行ける距離に温泉があるというのは、それだけで大きなアドバンテージ。
泊まりで使うなら間違いなく利用したいところです。
そして、ここが金曜デイキャンの落とし穴。
前述の通りトイレは温泉施設を使うのが正解なのですが、
金曜だけは17時オープン。デイキャンは11〜17時なので、
金曜に行くとほぼ丸一日、温泉のトイレが使えません。
つまり金曜デイキャンの場合、あのフリーサイト側のトイレしか
選択肢がなくなります。曜日は必ず確認してから予定を組んでください。
観光|高台の展望と桜岡湖
キャンプ場のある桜岡公園は、丘の斜面を段々に整備した構造になっています。
高台まで上がると桜岡湖を見下ろす絶景が待っています。フリーサイトBのような下段からは見えない景色なので、デイキャンでも一度は上まで歩いてみてください。夕方の時間帯は特にきれいでした。
湖ではカヌーや釣りも楽しめるほか、剣淵町内にはアルパカ牧場や絵本の館もあります。
⑥ 今回使ったギア
今回はデイキャンなのでテントは張らず、タープを広げて焼肉するだけのシンプル装備です。
| ギア名 | 一言コメント | リンク |
|---|---|---|
| DOD チーズタープM | 1枚で日陰が作れる万能タープ。 デイキャンならこれ1枚で完結 | Amazonで最新価格を確認する 楽天で最新価格を確認する |
| DOD 鋳鉄ペグ | 硬い地面でも粘る。 ここでは鋳鉄でも刺さりきらなかったので必需品 | 公式サイトを確認する |
| DOD タキビバビデブーM | 今回の新入り。草地を守るために導入 | Amazonで最新価格を確認する 楽天で最新価格を確認する |
焚き火シートを入れても、草地への熱は防ぎきれない
今回DODの焚き火シートを初投入しました。
結論から言うと、シートを敷いても地面はそこそこ熱くなります。焚き火台の高さが低いと、シート越しに熱が抜けきらずに草へ届いてしまう感覚。
草地のキャンプ場でやるなら、シート+脚の高い焚き火台の組み合わせにするのが正解だと思います。シートだけで安心しない方がいいというのが今回の学びでした。
なお焚き火は焚き火台を使用しています。直火の可否について現地の掲示は確認できていないので、素直に焚き火台を使うのが無難です。
⑦ まとめ
おすすめ度:★★★☆☆(3.7/5)
「デイキャン300円・完全貸切・湖の絶景」が揃った、コスパで言えば文句なしのキャンプ場。ただしトイレとアブという明確な弱点があるので、そこを許容できるかで評価が真っ二つに割れます。
条件が合う人にはかなり刺さる場所です。
こんな方におすすめ
- 安く静かにデイキャンしたいソロキャンパー
- 内向型・HSP気質で人混みが苦手な方
- トイレは温泉施設を使うと割り切れる方
- 湖の見えるロケーションを重視する方
- 道北エリアで新しい場所を開拓したい方
逆に、こんな方には向かないかも
- サイトのトイレをきれいに使いたい方(特に女性ソロ)
- 虫が極端に苦手な方(7〜8月は特に)
- 現地調達で何とかするスタイルの方
次に行く人への改善TOP3
1. トイレは「温泉を使う」前提で計画する
フリーサイト側のトイレは男女吹き抜け・正面ドアなしで虫が入り放題。清掃はされていますが、入口で躊躇するレベルです。レークサイド桜岡のトイレまで徒歩3分なので、最初からそちらを使う想定で動くとストレスがゼロになります。
※ただし金曜のみ温泉は17時オープン。デイキャンで金曜に行くと
温泉トイレが使えないので、曜日選びから注意してください。
2. 7〜8月はアブ・ハエ対策を本気でやる
森と水場が近いぶん、アブとハエがかなり多いです。無対策で行くと落ち着いて過ごせません。スクリーンテントがあれば圧倒的に強いので、持っている方はぜひ。最低でも虫よけと蚊取り線香は必携です。
3. 買い出しは和寒か士別で完結させる
売店がなく、周辺にコンビニもスーパーもありません。旭川方面からなら和寒のラルズ、稚内方面からなら士別の西條かBIG。ここで全部揃えてから向かってください。
サイト選びは「絶景を取るか、車の横付けを取るか」の二択になります。自分は搬入のラクさでBを選びましたが、次に行くときは間違いなく上の段を狙います。あなたならどちらを選びますか。