カムイの杜公園キャンプ場|ソロで使い倒す駐車場の裏ワザ【旭川】

5月の北海道、晴れているのに肌寒い空気の中。街灯のないキャンプ場で見上げた星空が、思いのほか鮮明だったのを覚えています。

旭川市街地から車で20分。カムイの杜公園キャンプ場は、ファミリーキャンプ場として有名な場所です。だからこそ「ソロには不向きでは?」と思って敬遠している人も多いはず。

でも実際に使ってみると、駐車場の選び方と”裏公園”の存在を知っているソロキャンパーにとっては、コスパも雰囲気もかなり優秀な選択肢でした。今回はファミリー人気のこの場所を、ソロでどう使い倒すかという視点でレビューしていきます。

①基本情報

まずは基本情報をまとめておきます。事前に押さえておくと当日の動きがスムーズになります。

項目内容
予約不要(先着順・事前場所取り不可)
オープン期間5月~10月
受付時間9:00~17:00(7・8月は~19:00)
チェックイン/アウト11:00~17:00/翌11:00まで
料金大人300円+テント・タープ1張500円(高校生200円/中学生以下無料)
売店園内に「もりのふくろう」あり ※キャンプ用品の品揃えは期待しないこと
住所北海道旭川市神居町富沢
電話番号0166-63-4045(カムイの杜公園体験学習館)
サイトタイプフリーサイト(芝生)
車乗り入れ不可(荷物搬入時のみ受付前まで一時可)
焚き火不可(薪を燃やすことは禁止)
ペット同伴不可

道央自動車道の旭川鷹栖ICから車で約15分、旭川市街地からも20分ほど。アクセスは良好です。

②キャンプ場の雰囲気|「寂しすぎない田舎感」が魅力

カムイの杜公園キャンプ場の魅力をひと言で表すなら、「寂しすぎない田舎感」。周りは山に囲まれていて自然たっぷり、けれど人もそれなりに来るので完全な一人ぼっち感はない。ソロキャンプ初心者や、「静寂よりほどよい人の気配が欲しい」というタイプにぴったりです。

夜になると街灯がほぼないので、晴れていれば星空が綺麗に見えます。これは旭川市内のキャンプ場としてはかなり貴重なポイント。

③独断と偏見の評価

5段階で各項目を採点しました。総合は平均4.2点。ロケーションとサイトの広さが突出して高く、静かさだけ季節によって差が出るのが特徴です。

レーダーとスコアバーの通り、ロケーション・サイトは満点クラス。一方で静かさは夏場のファミリー利用で下がる季節型です。詳しくは次の施設紹介で解説します。

④施設紹介|ソロが知っておくべき駐車場の裏ワザ

フリーサイトは広くて隣と距離が取れる

サイトは芝生のフリーサイト。かなり広く取られていて、混雑時でも隣との距離をしっかり確保できます。芝生は手入れが行き届いていて水はけも良好。ただし朝露で下がしっとり濡れるので、テント下にグランドシートを敷くか、テント内でマットを使うのがおすすめです。

大型遊具の「フクロウの公園」があるのでファミリー利用が中心ですが、サイトは広いので公園からしっかり離れた場所に設営すればソロでも快適。

木陰が少ないのでタープは一枚あると快適

日差しと急な雨に備えて、DODの「チーズタープM」を一枚張った。5月の北海道はこれが正解で、日中の強い陽射しも夕方のパラつく雨も、一枚あるだけで過ごしやすさが段違い。芝生サイトは木陰が少ないので、ソロでもタープはあったほうが快適に過ごせます。

木陰が少ないのでタープは一枚あると快適。広い芝生で隣との距離もしっかり取れる

駐車場は「もう一つの入口」を使うべし

ここが今回いちばん伝えたいポイント。カムイの杜公園には駐車場が2つあって、ソロで使うなら正面の駐車場ではなく、もう一つの入口側を選ぶのが正解です。

正面駐車場から入ると、まず受付(森のふしぎ館)を経由してから大型遊具エリアの近くを通ることになります。一方、もう一つの入口から入ればフクロウの公園から離れた静かなエリアにすぐアクセスできる。ファミリーの賑わいから距離を取りたいソロにはこっちが圧倒的に快適です。

とはいえ、受付とリヤカー置き場は正面側にあるので、結局は歩くことになります。受付→荷物搬入→駐車場移動→設営という動線になるので、リヤカーは必須。荷物が多い人は事前に整理しておくと楽です。

ただ、この「歩く」工程も含めてキャンプの楽しみ。慣れてしまえば気になりません。

トイレ・炊事場は綺麗に保たれている

トイレはウォシュレット完備で、全体的に綺麗な印象。炊事場も清潔感があります。※最終訪問からしばらく経っているので、現状の細かい状態は次回確認したらアップデートします。

知る人ぞ知る「裏公園」の散策コース

ここからは公式情報には載っていない、ソロキャンパー必見の裏ワザ情報です。

大型遊具の公園とは反対方向に歩いていくと、「裏公園」と呼べそうな知られていないエリアがあります。畑のような景観が広がっていて、訪れる時期によって見える風景が変わるのが面白いところ。

入口は凸凹の坂道。そこを下っていくと、足元の感触がだんだんウッドチップに変わっていって、一歩ごとに柔らかさが増していきます。歩きながら、賑やかなキャンプ場の音がスーッとフェードアウトしていくのが分かる。気がつくと、聞こえているのは風で葉が擦れる音だけ。

面白いのは、匂いはほとんど変わらないのに音だけが一気に切り替わること。人工的な空気から自然の空気へ、境界線をまたぐような感覚で、なぜか懐かしさが湧いてきます。「ソロキャンプに来た理由って、こういう瞬間のためだったな」と思い出させてくれる場所です。

キャンプサイトから歩いて約5分でアクセスでき、一周するとざっくり1時間ほど。フクロウの公園からはだいぶ離れているので、子供たちの賑わいから完全に切り離された空間で自然の声に耳を傾けられます。

ソロキャンプの「ひとり時間」を満喫したい人には、ここを散策する時間を組み込むのを強くおすすめします。

裏公園を歩くときの注意点

  • 道は未舗装。サンダルだと歩きにくいので、スニーカーかトレッキングシューズで
  • スズメバチがそこそこいる。黒い服装は避ける、香水をつけない、見かけても刺激せず静かに離れるのが鉄則。スズメバチには市販の虫除けスプレーはほとんど効かないので、頼るより「近づかない・離れる」が一番の対策。気になる人は携帯用スプレーを念のため忍ばせておくと安心、くらいの位置づけで十分です
  • 畑エリアなので、季節(春先・夏・秋)で表情ががらっと変わる。何度行っても飽きない

⑤周辺施設|買い出しと温泉は事前に済ませる

買い出しは事前にスーパーで

買い出しは市街地で完結。調味料に北海道の山わさびを持参して、日が落ちたらランタンの灯りで静かな夜を

キャンプ場周辺にはコンビニもスーパーもありません。買い出しは現地に向かう前に必ず済ませておくこと。これを忘れると、車で市街地まで戻ることになります。

動線としては「市街地で買い出し → 温泉 → キャンプ場でゆっくり」の流れが鉄板。お酒を飲み始める前に外の用事を全部終わらせる、これがソロキャンプの安全運用です。

温泉は「高砂温泉」と「万葉の湯」の2択

近くにある温泉は2つ。気分や時間帯で使い分けられるのが便利です。

温泉特徴営業時間こんな日に
高砂温泉湯の種類が豊富6:00~23:00いろんな湯にじっくり浸かりたい日
旭川高砂台 万葉の湯長く居座れる、館内着・タオル付き24時間営業夜遅くにゆっくりしたい日

個人的な使い分けは、多くの種類の温泉を楽しみたいなら高砂、長く居座ってくつろぎたいなら万葉。深夜キャンプから戻ってひと風呂、なんていう使い方ができるのは万葉の24時間営業ならでは。

観光|神居古潭まで足を伸ばす

カムイの杜のあるエリアは、旭川屈指の景勝地・神居古潭の入口でもあります。

神居古潭は石狩川の峡谷沿いに、旧国鉄の駅舎跡と吊り橋が残るスポット。車で15〜20分、24時間開放で駐車場も無料。アイヌの伝説が息づく場所で、川の音を聞きながら歩いていると、ここでも「ひとり時間」がじんわり満ちてきます。 ※遊歩道は未舗装で狭め、ヒグマの出没エリアでもあるので、散策は明るい時間帯に、足元はスニーカー以上で。

夜景まで楽しみたいなら、富沢のニコラ大橋展望塔(サンタプレゼントパーク)へ。土日の18〜21時限定・車1台有料ですが、旭川の夜景が一望できます。星空を見にカムイの杜へ来たなら、こちらの夜景もセットでどうぞ。

行く前に押さえておきたい注意点

事前に知らずに行くと、現地で「あれ?」となりやすいポイントをまとめておきます。

  • 焚き火は禁止。薪を燃やせないルールなので、火はガスコンロかBBQコンロで(自分も焼肉はこれで済ませました)
  • ペット同伴は不可
  • 車はサイトに乗り入れ不可。荷物は受付からリヤカーで運ぶ動線です(詳しくは施設紹介で)
  • 夜10時消灯。共同の場なので、夜更かし派はランタンの灯りと物音に気をつけて
  • 連泊は7日まで。芝生保護のため、3日ごとにテントの位置を変えること
  • ゴミは受付で専用袋(各50円)を購入して分別

5月の冷え込みは本気で警戒を

これは経験者ほど油断しがちなポイント。北海道の5月は、晴れていても朝晩はかなり冷えます。日中の陽気につられて軽装で行くと、夜に後悔する。シュラフは冬用、芝生サイトなので朝露と底冷え対策のマットも必須です。装備チェックは抜かりなく。

こんな人におすすめ/不向きなのはこんな人

おすすめ

  • 「完全な静寂」より「ほどよい人の気配」を求めるソロキャンパー
  • 旭川市街地に近いキャンプ場を探している人
  • 裏公園の散策など、テント外の時間も楽しみたい人
  • 初心者でアクセスと施設の整った場所から始めたい人
  • 星空を見ながらゆっくりしたい人

不向き

  • 焚き火を楽しみたい人(禁止のため)
  • 完全な静寂と人気のなさを求めるベテランソロ(特に夏場)
  • ペット同伴でキャンプしたい人
  • 車をサイト横に停めたいオート派

⑥まとめ|ファミリー人気の場所をソロで使い倒す

おすすめ度:★★★★☆(4.2 / 5.0)

カムイの杜公園キャンプ場は、たしかにファミリーキャンプ場としての顔が強い。けれど駐車場の選び方と裏公園の使い方を知っているソロキャンパーにとっては、コスパも雰囲気もかなり優秀な選択肢です。

外の用事を全部済ませたら、あとはランタンの灯りで一杯。これがソロの夜の楽しみ

大人300円+サイト500円という料金、旭川市街地から20分のアクセス、ウォシュレット完備の綺麗な施設、そして裏公園の静かな散策コース。これだけ揃って、市街地から近くて星空まで見られるキャンプ場はそうそうありません。

5月のオフピーク、または夏場でも工夫次第で十分快適に過ごせる場所。「街に近いけど自然も欲しい」というワガママを叶えてくれる、ソロキャンパーの隠れた定番候補として、一度は試してみる価値があります。

正直、ここは惜しい

良いところばかりではないので、正直なところも残しておきます。

  1. 焚き火ができない ── 薪を燃やせないルール。焚き火が目当てなら別のキャンプ場を選んだほうがいい
  2. 車をサイト横に停められない ── リヤカー運搬がやや手間。荷物が多いソロは事前の積載整理が必須
  3. 夏場は静けさを期待しにくい ── ソロで静かに過ごしたいなら、時期選びがすべて

この3つが許容できるなら、料金とアクセスを考えてかなり満足度の高いキャンプ場です。

今回使ったギア

ギア名一言コメントリンク
DOD
チーズタープM
5月の北海道は強い日差しも急な雨も読めない。一枚張っておくだけで過ごしやすさが段違いでしたAmazonで最新価格を見てみる
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DOD
ギンノタラコ
ふっくら暖かいダウンシュラフ。5月でも本気で冷える北海道の朝晩を、震えずに越せました廃盤
DOD
ソトネノサソイS
芝生サイトは朝露で下がしっとり。底冷えと湿気をまとめて防いでくれる必須級の一枚Amazonで最新価格を見てみる
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SOTO
レギュレーターストーブ
焚き火禁止なので火はガス頼み。風に強くて、焼肉もこれで十分まわせましたAmazonで最新価格を見てみる
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Coleman
フィールドキャビネット
調理道具と食材をまとめて収納。受付からリヤカーで運ぶ動線でも、これ一つで荷物が整います廃盤
Feuerhand 276風に強いオイルランタン。ひとつ点すだけで夜のサイトの空気が一変する、ソロの相棒Amazonで最新価格を見てみる
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Snow Peak
リトルランプノクターン
ゆらぐ炎が手元をやさしく照らす。テーブルに置くだけで一気に雰囲気が出るAmazonで最新価格を見てみる
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旭川近郊でもう一か所、気軽に行けるデイキャンプ向きの場所を探すなら、鷹栖町のパレットヒルズキャンプ場も候補です。

次回訪れたら、トイレや炊事場の現状もしっかり確認してこの記事をアップデートします。それまでは、この記事を頼りにぜひ自分の足でカムイの杜を歩いてみてください。

>キャンプの聖地、北海道

キャンプの聖地、北海道

夏は30度を超え、冬も-30度を超える過酷な大地。その環境で行うキャンプは生きていることの特別さを再確認させてくれる。そんな特別な1日が北の大地で待っている。さぁ、旅にでよう。

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