
留萌の黄金岬に、無料で「日本の夕陽百選」が見られるキャンプ場がある。
施設は必要最低限。サイトは細長くて狭い。コンビニも遠い。それでも筆者が3〜4回リピートしている理由はただひとつ、テントの目の前で沈む夕陽が別格だから。
この記事では実際の体験をもとに、黄金岬キャンプ場のリアルな使い心地をレビューする。デイキャンとしての活用法も合わせて紹介したい。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 北海道留萌市大町2丁目 |
| 電話番号 | 0164-43-6817(留萌観光協会) |
| オープン期間 | 4月下旬〜10月中旬 |
| 料金 | 無料 |
| 予約 | 不要 |
| チェックイン/アウト | フリー |
| サイトタイプ | フリーサイト(約20張) |
| 車乗り入れ | 不可(駐車場がサイト目の前) |
| 炊事場 | あり(屋根付き) |
| トイレ | 2箇所 |
| ゴミ | 持ち帰り |
| 炭捨て場 | なし(持ち帰り) |
| 売店・食堂 | シーズン中営業あり |
| 電波状況 | ドコモ:4本中3本程度 |
| アクセス | 深川留萌道・留萌ICから約8分 |
キャンプ場の雰囲気

駐車場のすぐ横、道路沿いに細長く広がる草地。それがここのキャンプサイトだ。
北海道らしい広大さはない。森もない。設備も最低限。でも目を向ければ、道路の向こうにただ日本海が広がっている。水平線までを遮るものが何もない、その一点だけで、このキャンプ場の価値は成立している。
夏になれば端から端までテントで埋まる。オープン直後の今回は貸し切りで、その静けさの中に潮の音だけが響いていた。
独断と偏見の評価
ロケーション ★★★★★

文句なし。目の前が日本海、視界を遮るものが何もない。平成12年には「日本の夕陽百選」にも選ばれており、「日本一の落陽」とも呼ばれるほど。テントを張った目の前で、これが無料で見られるのは贅沢という言葉では足りない。
天気が荒れたときは話が変わる。遮蔽物がない分、風と波の迫力は相当なもの。悪天候時はそれなりの覚悟が必要だ。
静かさ ★★★☆☆
海沿いの道路に面しているため、車の往来はある。夏の観光シーズンは夕陽目当ての車が日没前後に集中し、駐車場は満車になることも。キャンパーだけでなく観光客も多く、森の中のキャンプ場のような静寂は期待できない。ただ、日が沈んだあとは観光客が引いて落ち着く。
なお、森がないのでクマの心配はほぼ不要。これは道内のキャンプ場では地味に大きなポイントだ。
サイト ★★★☆☆

横一列に細長く広がるフリーサイト。幅は3〜4m程度で、ソロテントなら問題ないが、大型テントを張るとかなり窮屈になる。地面は芝生でペグは刺しやすく、設営自体は快適。
無料キャンプ場のため管理が行き届かない部分もあり、枯れ枝やゴミが散乱していることがある。早い者勝ちのフリーサイトなので、夏のシーズン中は早めの到着が必須。
トイレ ★★★☆☆

サイト内とやや離れた場所の2箇所。離れた場所にある「オレンジハウス」は洋式トイレ・自動扉で虫が入りにくく清潔感がある。今回の訪問はオープン前だったため中には入れなかったが、シーズン中のコンディションは現地で確認を。
炊事場 ★★★☆☆

サイト中央に屋根付きの水場あり。ただし水が出るのはシーズン中のみ。オープン直後の訪問では水が出なかった。炭捨て場はないため、炭は必ず持ち帰り。
アクセス ★★★★☆
留萌ICから約8分とアクセスは良好。駐車場がサイトのすぐ目の前にあるため、車横付けはできないものの実質的には同じ感覚で使える。撤収もストレスなし。コンビニは最寄りのセイコーマート本町店まで数分だが、大きなスーパーは市街地側に10分ほど走る必要がある。買い出しは到着前に済ませておくのが無難。
施設紹介
サイト

道路を挟んで山側に広がる細長い草地がキャンプエリア。約20張のフリーサイトで、区画の仕切りはなく横一列に並ぶ形。芝生地面でペグは刺しやすいが、隣との距離は近い。夏のピーク時は端から端まで埋まる。
炊事場
サイト中央に屋根付きの水場が1箇所。シンプルな造りで調理には十分使える。利用可能期間はシーズン中のみ。
トイレ

サイト真横と、少し離れた「オレンジハウス」の2箇所。オレンジハウスは洋式・自動扉つきで使いやすい。今回の訪問時(オープン前)はサイト側のトイレのガラスが割れており使用不可の可能性あり。シーズン前に一度確認しておくと安心。
展望台・周辺散策

サイト上部にある展望台からは、黄金岬の奇岩と日本海を一望できる。サイトからすぐ行けるため、夕陽前にひと登りしておくのがおすすめ。江戸時代末期に烽火台が置かれた由緒ある場所でもある。
岩場・釣り

サイトから岩場へのアクセスも容易。シーズン中は近くの売店でイカの足などの餌を購入してサワガニ釣りが楽しめる。
利用上の注意

直火禁止・ゴミ持ち帰り・夜9時以降は静粛に。1週間以上の連続滞在または累計14日以上の滞在も禁止。管理者は留萌観光協会。
周辺施設
買い出し
- セイコーマート 留萌本町店(留萌市本町2丁目):キャンプ場から最寄りのコンビニ。軽い買い出しはここで十分。営業時間6:00〜0:00。
- マックスバリュ留萌店 / DCM留萌店(留萌市南町4丁目):車で約10分。食材とキャンプ用品・炭がまとめて揃う大型エリア。キャンプ場に向かう前にここで全部済ませておくのがベスト。
温泉
- ホテル神居岩:車で約10分。料金は大人500円(2024年10月改定)。昔ながらの雰囲気が残る温泉宿で、キャンプの汗を流すにはちょうどいい。
観光
- 留萌市海のふるさと館:展望ラウンジから黄金岬の奇岩と日本海を一望できる。
- 黄金岬シンボルモニュメント「波濤の門」:海側に立つモニュメント。夕陽との組み合わせが絵になる。
まとめ
こんな人におすすめ
- 夕陽を目的にした日帰りデイキャンがしたい人
- ソロ〜少人数で身軽に泊まりたい人
- 無料で海辺キャンプを経験したいキャンプ初心者
- 道北ドライブのついでに一泊加えたいツーリングキャンパー
おすすめ度:★★★★☆

施設のクオリティや快適さで選ぶキャンプ場ではない。でも、テントの目の前で「日本の夕陽百選」を無料で見られるキャンプ場は、そうそうない。
水平線に差し掛かる頃から、地球の自転の速さを体で感じながら、ゆっくりと海面に沈んでいく太陽。海面に反射してキラキラ揺れる光。そして運がよければ、水平線に一瞬だけ現れるグリーンフラッシュ。

飯を食いながら、酒を飲みながら、それをタダで見られる。
留萌に行く理由、ここで十分だと思う。

今回使ったギア
| 商品名 | リンク |
|---|---|
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