キャンプを始めた頃、撤収でいつも失敗していました。
チェックアウトの時間が迫るなか、テントを畳みながらペグを探して、料理道具はまだ出しっぱなし。焦るほどミスが増えて、晴れの日でも1時間はかかっていました。雨の日なんて最悪で、濡れた幕体と格闘しながら「もう帰りたい」しか考えていなかったです。
15年続けてきた今は、晴れの日なら30分以内、雨の日でも1時間くらいで撤収が終わります。
やっていることはシンプルで、雨の日は綺麗に畳むのを諦めることと、撤収を前日の夜から始めること。この記事では、北海道でソロキャンを続けてたどり着いた撤収の手順を、妥協しているところも含めて正直にまとめます。
雨撤収は「綺麗に畳まない」と決めるだけで楽になる
雨のなかの撤収は、キャンプで一番ストレスがたまる作業のひとつ。
濡れたテントを綺麗に畳もうとすると時間がかかるうえに、草や砂が生地に貼りつきます。重くなった幕体を抱えながら雨に打たれ続けて、早く帰りたい気持ちがイライラをさらに増幅させる。
そこでたどり着いたのが、100Lクラスの大きなゴミ袋にぐちゃぐちゃに詰め込むやり方です。現地では綺麗に畳もうとしません。袋に突っ込んで車に積んで、乾燥と畳み直しは帰宅後にまとめてやります。
現地で頑張る時間を、家でやる時間に回すイメージ。これだけで雨撤収はかなりラクになります。
本当は防水袋が欲しい。でも今はゴミ袋で妥協している
正直に言うと、本当は防水性の高いしっかりした袋を使いたい気持ちもあります。
ただ、100Lのゴミ袋でも「濡れた幕体をまとめて車に積む」という役目は十分果たしてくれる。なので今はここを妥協ポイントにしています。袋にお金をかけるか、ゴミ袋で割り切るか。ここは人によって判断が分かれるところだと思います。
設営の時点で雨撤収はラクにできる
設営時に使えるテクニックもあります。タープを先に張って、その下にテントを設営する方法です。
これができるサイトなら、雨が降っても撤収時にテントが直接濡れません。雨撤収のストレスが格段に減ります。
レインウェアは上下セパレートがおすすめ
カッパを着て作業するだけで、雨撤収のストレスはかなり軽くなります。
私は動きやすさを優先して、上下セパレートタイプを使っています。テントを畳むときは腕を大きく動かすので、ポンチョ系より断然こっちがいい。
撤収は前日の夜から始まっている
撤収を「最終日の朝にやるもの」と捉えていると、どうしても焦ります。それが撤収がうまくいかない一番の原因でした。
前日の夜のうちに、翌日使わない道具を片付けて、積めるものは車に積んでしまう。これを習慣にしてから、晴れの日の撤収は1時間から30分以内に縮みました。
朝ごはんをゆっくり作る余裕も、コーヒーを飲みながら景色を眺める時間も生まれます。チルしたまま撤収が終わる、という感覚に近いです。
前日の夜にやること
- ランタンのサブ機、調味料、着替え、使い終わった調理器具は収納袋へ
- 重くて片付けが面倒なもの、もう使わないものは車に積んでしまう
- タープを張っているなら、そのまま残しておくことが多い
ポイントは積み込みの順番を崩さないこと。ワゴンRへの積み込みには順番があるので(後で詳しく書きます)、その邪魔にならないものだけ先に積んでおきます。
前日片付けの寂しさとの付き合い方
前日に片付けを始めると、「ああ、明日帰るんだな」という気持ちになります。正直、それは少し寂しい。
でも今は、その寂しさも楽しみの一つとして捉えています。片付けを終えた夜は、翌日の帰り道の予定を決める時間にしています。
当日朝の撤収順序
① テント・タープ以外を全部片付ける
まずはテント・タープ以外のものをすべて片付けます。テント内・タープ内の荷物はもちろん、テーブル周りの調理道具、クッカー、ランタン、ティッシュ、チェアまで全部。
この段階で、サイトにはテントとタープだけが残っている状態にします。
前日の夜にしっかり積み込んでいれば、ここで出てくるものは少ないです。朝ごはんで使った調理道具と寝袋・マットくらいに収まるはず。小物類はまとめてひとつの袋に入れておくと、ペグやライターなどの紛失を防げます。
② テント・タープを畳みながら、ペグをその都度抜く
サイトがすっきりしたら、テント・タープを畳み始めます。
畳む過程でペグが1本ずつ不要になっていくので、そのタイミングで都度抜いて、決めておいた場所(ペグケースやバケツなど)にすぐ持っていきます。「畳み終わったら全部抜く」ではなく、不要になった瞬間に抜いて定位置へ。
こうすると、畳み終わる頃にはペグもすべて回収済みになっています。ペグは現地で無くしやすい筆頭アイテムなので、この習慣だけで紛失がほぼなくなりました。
ワゴンRへの積み込み術
軽自動車でのソロキャンは、積み込みの順番がそのまま快適さに直結します。
まず後部座席を倒して荷室を最大化します。次に、前の座席との隙間などデッドスペースになりやすい場所から埋めていく。小物類や細かいギアはここに詰め込みます。
その上に、ものを載せても大丈夫な硬くて大きいものを積みます。テーブルの天板やハードケースなどがこれにあたります。
ドアの近くにはクーラーボックスやよく使うバッグを寄せておきます。車から荷物を全部下ろさなくても出し入れできるので、帰宅後の片付けもラクになります。
チェアは車内で横に広げて、その下のスペースに割れやすいものや潰したくないものを収納するのも有効です。
北海道あるある:狐のゴミ荒らし対策
北海道のキャンプ場では、狐にゴミ袋を破られて散らかされることがあります。知らずにゴミ袋をそのままサイトに置いていると、朝には中身が周囲に散乱していることも。
それ以降、ゴミの置き場所は3択にしています。
- テントの中に入れておく
- 車に積み込んでしまう
- 動物が開けられない収納ボックスの中に入れる
食べ物の残りかすが入った袋は特に狙われやすいです。北海道でキャンプをするなら、ゴミは「見えない場所に隠す」が基本だと思っておくと安心です。
帰宅後の乾燥までが撤収
撤収はキャンプ場で終わりではありません。帰宅後の作業まで含めて「撤収」だと考えています。
道具を家や倉庫に運び込んだら、まず汚れているものを拭き取ります。テントとタープ以外の濡れたものは、できればその日のうちに拭いて乾燥させる。難しければ、収納から出しておいて翌日以降に乾燥させます。
雨撤収でゴミ袋に詰め込んだテントとタープは、天気のいい日を選んで広げて、しっかり乾燥させてから収納します。濡れたまま収納袋に入れておくとカビが生えるので、次のキャンプで「なんか臭い」となる前に対処しておきます。
この作業をきちんとやっておくと、次のキャンプの準備が早くなります。道具の状態がいいと、次に行きたい気持ちも上がります。
まとめ
撤収は、計画と順番、そして「どこを諦めるか」でストレスが大きく変わります。
- 雨の日は綺麗に畳まず、100Lのゴミ袋に詰め込んで帰宅後に乾燥
- 防水袋ではなくゴミ袋で妥協するのも一つの選択
- 前日の夜に、積み込み順を崩さないものから車に積んでおく
- 当日朝は、テント・タープ以外を全部片付けてからテントを畳む
- ペグは不要になった瞬間に抜いて定位置へ
- ワゴンRへの積み込みはデッドスペースから埋めていく
- ゴミは必ず見えない場所へ(北海道は特に)
撤収がうまくなると、最後の最後まで余裕を持ってキャンプを楽しめます。また来たいという気持ちのまま、家に帰れるようになりますよ。