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初めての雪中キャンプ体験記【北海道・安平町】

「冬キャンプって、正直死にそうになりますか?」

笑えない話ですが、行く前に本気でそれを考えました。

2月の北海道。気温は-5℃、体感ではおそらく-10℃近くまで下がっていたと思います。キャンプ歴は長い自分でも、雪の中にテントを張って一夜を過ごすのは初めての経験でした。

結論から言うと、死にませんでした。 そして、行って本当によかったと思っています。

ただし、準備をしていたからです。

この記事では初めての雪中キャンプで実際に起きたこと、ヒヤッとしたこと、それでも忘れられない景色を包み隠さず書いていきます。これから冬キャンに挑戦したい人の参考になれば嬉しいです。

場所と条件【2月の安平町】

場所:ファミリーパーク追分オートキャンプ場(北海道勇払郡安平町)

キャンプ慣れした友人と2人で行きました。お互いキャンプの経験はそれなりにあって、雪中キャンプというものをやってみたいという共通の好奇心から実現したキャンプです。

気温は温度計で確認した時点で-5℃。ただ時間帯によってはもっと下がっていたと思っていて、体感では-10℃近くあったんじゃないかと思っています。

「寒い」ではなく「痛い」という表現が正しい気温です。

薪ストーブは「炊けるけど怖い」がリアルな感想

テントの中では薪ストーブを使いました。

ガンガン炊こうと思えば炊けます。実際テント内は10℃まで上がっていて、外との温度差は15℃以上。薪ストーブの暖かさは本物です。

ただ頭の片隅にずっとあったのが一酸化炭素中毒のリスクです。

密閉されたテントの中で薪を燃やし続けるのは、理屈でわかっていても怖い。結果的に「もう少し炊けるな」と思いながらも控えめにしていました。

そこで絶対に必要だと実感したのが一酸化炭素チェッカーです。

数値が見えるだけで安心感がまったく違います。「なんとなく大丈夫だろう」ではなく、数字で確認できる。冬キャンで薪ストーブを使うなら、これだけは妥協しないでほしいです。

そして就寝時は薪ストーブを消しました。寝ている間は換気の管理ができないので、これは絶対に守った方がいいと思っています。

底冷えとの戦い【一番キツかった】

正直、一番しんどかったのはここです。

自分が使っていたのは高さが低めのコットでした。コットがあれば地面から離れて底冷えを防げると思っていたんですが、甘かった。高さが低いと地面からの冷気がダイレクトに伝わってきます。コットは高さがあるものの方が冬キャンには向いています。

そこで活躍したのが湯たんぽです。シュラフの中に入れておくだけで全然違う。足元が温かいだけで体全体の寒さが和らぐので、冬キャンの必須アイテムだと確信しました。

寝る時の服装はというと、スキーウェアを着込んで寝ました。 恥ずかしさとかそういう話ではなく、純粋に生き残るための選択です笑

シュラフは奮発してDODのギンノタラコを買っていたのが本当に助かりました。-11℃まで対応しているシュラフで、潜り込んでしまえばなんとか寝られます。シュラフだけはケチらないでください。

一方、友人はエアマットを持参していたのですが、朝起きたら空気が抜けて潰れていました。 気温が低いとエアマットは空気が収縮して潰れやすくなります。冬キャンのマットはエアではなくウレタンや自動膨張式を選ぶのがおすすめです。

雪中キャンプならではのハプニング

日産エクストレイルが雪にはまった

これは笑えない話ですが、隣のサイトの日産エクストレイルが雪にはまって動けなくなっていました。

4WDの車でも雪にはまると自力では脱出できないことがあります。みんなで力を合わせて押し出しましたが、雪道・雪上での車の扱いは過信禁物だと改めて実感しました。

ペグが刺さらない問題

雪中キャンプで地味に困るのがペグです。

凍った地面にペグを打ち込むのがとにかく大変。そこで自分がやったのが一度ペグを刺してから水をかけて凍らせるという方法です。凍ることでペグが地面にガッチリ固定されて抜けなくなります。撤収時は少し手間がかかりますが、強風対策としてはかなり有効でした。

大きいそりがあると荷物運びが神

これは完全に盲点でした。

雪の上でキャンプ道具を運ぶのは想像以上に大変です。荷物を手で持って雪の中を歩くのは体力を消耗します。大きいそりに荷物を乗せて引っ張るだけで、運搬が別次元に楽になります。 冬キャンに行くなら絶対に持って行くべきアイテムです。

それでも行ってよかった理由

星空が別格だった

夜、テントから出た瞬間に思わず声が出ました。

空気が澄んでいて、星の数が夏のそれとは全然違う。寒さで顔が痛いのに、空から目が離せない。冬キャンでしか見られない景色がここにあります。

朝日を見て「生きてる」と実感した

これが一番伝えたいことです。

夜中に何度か「本当に大丈夫か」と不安になる瞬間がありました。寒さ、一酸化炭素の不安、外の静寂。普段のキャンプとは違う緊張感がずっとありました。

だからこそ、翌朝の朝日を見た時の感覚が忘れられません。

「生きてる」という感覚がこんなにリアルに感じられたのは初めてでした。

日常では絶対に味わえない感情です。これを体験するためだけでも、冬キャンに行く価値があると思っています。

初心者を連れて行くのはやめた方がいい

これは経験者として正直に言います。

冬キャンプに初心者を連れて行くのはおすすめしません。

今回一緒に行った友人はキャンプ慣れしていたから良かったですが、キャンプ経験が少ない人を連れて行くのはリスクが高すぎます。

まず自分一人、もしくはキャンプ経験者同士で行ってみてください。冬キャンの感覚を掴んでから、信頼できる仲間と行くのが正解です。

冬キャンプは「準備した人だけが楽しめる遊び」

改めて振り返ると、今回の冬キャンで学んだことはこれに尽きます。

準備した分だけ、楽しめる。

一酸化炭素チェッカー、湯たんぽ、ちゃんとしたシュラフ、そり。どれか一つでも欠けていたら、あの朝日を笑顔で見られなかったかもしれません。

装備を一つひとつ揃えることが、冬キャンの楽しさに直結しています。具体的な冬キャン装備の選び方は次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。

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夏は30度を超え、冬も-30度を超える過酷な大地。その環境で行うキャンプは生きていることの特別さを再確認させてくれる。そんな特別な1日が北の大地で待っている。さぁ、旅にでよう。

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