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キャンプの撤収は前日から始まっている|北海道ソロキャン15年が本当にやっていること

キャンプを始めた頃、撤収でいつも失敗していた。

チェックアウトの時間が迫るなか、テントを畳みながらペグを探し、料理道具はまだ出しっぱなし。焦れば焦るほどミスが増えて、最後は「もう帰りたい」という気持ちで車に飛び乗っていた。

その経験を積み重ねた末に辿り着いたのが、前日から撤収を始めるという発想だった。

この記事では、北海道でのソロキャンプで培った撤収のコツを、実際の手順と合わせて紹介する。


撤収の本質は「前日から始まっている」

多くの人が撤収を「最終日の朝にやるもの」と捉えている。それが焦りの根本原因だ。

前日の夜、翌日以降使わない道具は全部しまってしまう。積み込めるものは車に入れてしまう。これをやるだけで、最終日の朝にやることが驚くほど減る。

朝ごはんをゆっくり作る余裕が生まれる。コーヒーを飲みながら景色を眺める時間も作れる。チルしたまま撤収が終わる、という感覚に近い。

ひとつだけ正直に言うと、前日に片付けを始めると「ああ、明日帰るんだな」という気持ちになる。それはそれで少し寂しい。今もその気持ちとうまく付き合う方法を模索中だ。でもそれ以上に、余裕ある撤収のメリットのほうが大きい。


前日夜にやること

翌日使わないと確定しているものから順番にしまっていく。

ランタンのサブ機、調味料、着替え、使い終わった調理器具——こういったものは前日夜に収納袋へ。車に積み込めるものはそのまま積んでしまう。

ポイントは「迷ったら積む」。翌朝どうせ使わないものを出しっぱなしにする理由はない。


当日朝の撤収順序

① サイトからテント・タープ以外を全部片付ける

まずテント・タープ以外のものをすべて片付ける。テント内・タープ内の荷物はもちろん、テーブル周りの調理道具、クッカー、ランタン、ティッシュ、チェアまで含めて全部だ。

この段階でサイトにはテントとタープだけが残っている状態にする。

前日夜にしっかり積み込んでいれば、ここで出てくるものは少ない。朝ごはんで使った調理道具と寝袋・マットくらいに収まるはずだ。小物類はまとめてひとつの袋に入れておくと、ペグやライターなどの紛失を防げる。

② テント・タープを畳みながらペグをその都度抜く

サイトがすっきりしたところで、テント・タープを畳み始める。

畳む過程でペグが1本ずつ不要になっていく。そのタイミングで都度抜いて、決めておいた場所(ペグケースやバケツなど)にすぐ持っていく。「畳み終わったら全部抜く」ではなく、不要になった瞬間に抜いて定位置へが正しい。

こうすると畳み終わる頃にはペグもすべて回収済みになっている。ペグは現地で無くしやすい筆頭アイテムなので、この習慣だけで紛失がほぼなくなる。


雨撤収の正解

雨のなかの撤収は、キャンプで最もストレスの高い作業のひとつだ。

濡れたテントを綺麗に畳もうとすると時間がかかる上に、草や砂が生地に貼りつき、重くなった幕体を扱いながら雨に打たれ続ける。早く帰りたい気持ちがさらに苛立ちを増幅させる。

そこで辿り着いた正解が、大きな防水袋にぐちゃぐちゃに詰め込むというやり方だ。きれいに畳もうとしない。防水性のある大きな袋に突っ込んで、乾燥は帰宅後に改めてやる。これだけで撤収時間が大幅に短縮される。

もうひとつ、設営時に使えるテクニックがある。タープを先に張り、そのタープの下にテントを設営することだ。これができるサイトであれば、雨が降っても撤収時にテントが直接濡れない。雨撤収のストレスが格段に減る。

レインコートも必携だ。カッパを着て作業するだけで、雨撤収のストレスはかなりフリーになる。
動きやすさを優先して上下セパレートタイプを使っている。テントを畳むときに腕を大きく動かすので、ポンチョ系より断然こっちがいい。

私が使っているレインウェア↓


ワゴンRへの積み込み術

軽自動車でのソロキャンプは、積み込みの順番がそのまま快適さに直結する。

まず後部座席を倒して荷室を最大化する。次に、前の座席との隙間などデッドスペースになりやすい場所から埋めていく。小物類や細かいギアをここに詰め込む。

その上に、ものを載せても大丈夫な硬くて大きいものを積む。テーブルの天板やハードケースなどがこれにあたる。最後にテントやタープなど、形が自由になる大物を上に積む。

ドアの近くにはクーラーボックスやよく使うバッグを寄せておく。車から荷物を全部下ろさなくても出し入れできるようにしておくと、帰宅後の片付けが楽になる。

チェアは車内で横に広げて、その下のスペースに割れやすいものや潰したくないものを収納するのも有効だ。


北海道あるある:狐のゴミ荒らし対策

北海道のキャンプ場では、狐にゴミ袋を破られて散らかされることがある。知らずにゴミ袋をそのままサイトに置いていると、朝には中身が周囲に散乱していることがある。

それ以降、ゴミの置き場所は3択にしている。

  • テントの中に入れておく
  • 車に積み込んでしまう
  • 動物が開けられない収納ボックスの中に入れる

食べ物の残りかすが入った袋は特に狙われやすい。北海道でキャンプをするなら、ゴミの管理は「見えない場所に隠す」が基本だと思っておくといい。


帰宅後の作業で次のキャンプが決まる

撤収はキャンプ場で終わらない。帰宅後の作業まで含めて「撤収」だと考えている。

まず道具を家や倉庫に運び込んだら、汚れているものを拭き取る。テントとタープ以外の濡れたものは、できればその日のうちに拭いて乾燥させる。難しければ収納から出しておいて翌日以降に乾燥させる。

テントとタープは天気のいい日を選んで広げ、しっかり乾燥させてから収納する。濡れたまま収納袋に入れておくとカビが生える。次のキャンプで「なんか臭い」となる前に対処しておく。

帰宅後のこの作業をきちんとやっておくと、次のキャンプへの準備が早い。道具の状態がいいと、次に行きたいという気持ちも上がる。


まとめ

キャンプの撤収は、計画と順番で大半のストレスが消える。

  • 前日からできる積み込みをしておく
  • 当日朝はテント・タープ以外を全部片付けてからテントを畳む
  • ペグは不要になった瞬間に抜いて定位置へ
  • 雨撤収は防水袋にぐちゃぐちゃ詰め込んで帰宅後乾燥
  • 積み込みはデッドスペースから埋めていく
  • ゴミは必ず見えない場所へ(北海道は特に)
  • 帰宅後の乾燥・メンテまでやって撤収完了

撤収がうまくなると、キャンプ全体が楽しくなる。最後の最後まで余裕を持って過ごせるようになると、また来たいという気持ちのまま家に帰れる。

>キャンプの聖地、北海道

キャンプの聖地、北海道

夏は30度を超え、冬も-30度を超える過酷な大地。その環境で行うキャンプは生きていることの特別さを再確認させてくれる。そんな特別な1日が北の大地で待っている。さぁ、旅にでよう。

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